![]() |
「お月様」 キリンさんが叫んでも叫んでも、お月様は、でてきませんでした。 キリンさんは、思いました。『ぼくのせいだ。ぼくが、お月様の黄色を、全部うばってしまったんだ』 キリンさんは、悲しくなりました。 『ごめんなさいお月様。どうしよう・・・・。お月様、もらった黄色を全部返しますから、また、お空にでてきてください』 キリンさんは、来る日も来る日も、一晩中、泣きながらお月様のいない空にむかって祈りました。 ある朝早く、夜が明けるころ、空は暗い青から、うっすらと明るい水色に変わろうとしていました。 きりんさんは、眠い目をこすりながら、言いました。 『お月様、ごめんなさい』 すると、空に、細く美しく、指輪のような銀色にかがやく、お月様が現われました。 |